超難問が来ました。
先日上げた動画にこんなコメントが付いていたのです。
「初心者向けの絡まない竿をください!!!」
……いや、差し上げはしませんが、絡まないフライロッドを挙げなきゃならない気がするのです。
これ、超難問じゃない!?
そもそも、ベテランでも後ろを引っ掛けたり、木のカバーを狙ったりして木に引っ掛けたり、やらかせば釣り糸は絡みます。ええ、僕だってやらかしまくりです。
それでは範囲が広すぎるので、普通のキャスティングにおいて初心者が糸を絡ませてしまう、というパターンを回避する方法を考えてみます。
初心者がラインやリーダー、ティペットを絡ませてしまう原因の上位を上げると、多分以下の4パターンだと思います。
このうち、1.はアニメ「スローループ」4話にも出てきたロッドハンド側を壁にして立って壁に沿って素振りをする練習で、2.はバックキャストのときもフォワードキャストと同じ時間を待てるように、「アンパンマンマーチ」とか「ラジオ体操」とかを心のなかで歌いながら(いや、声を出したっていいですよww)前後リズムよく振る練習で、3.はロッドバンドとかで手首を開かないように固定して振る練習で、それぞれ解決できます。
つまりは練習が必要なんですが、1.~3.は割と解決方法がはっきりしています。
だから、初心者の方でも割とすぐに脱却できると思うんです。
問題は4.のテイリングループ。
これは、ロッドの先端が直線的に動いていないことが原因ですが、直線的に動かない理由は、竿を曲げすぎてしまったり、力が入りすぎて竿の動きがギクシャクしちゃったりです。厄介なことにその直し方はロッドの特製で異なります。というか、普段硬めのカーボンロッドを振っている人が超柔らかいグラスロッドを振るとベテランでも曲げすぎてテイリングループを起こしがちです。
ただ、それは竿の方である程度カバーができます。
ズバリ、初心者向けの海外製ロッドを使うことです!!(どどーん)
ここで海外製と限定したのは、日本製のフライロッドは残念ながら柔らか系のものばかりなので、ちょっと乱暴に振ってしまうとテイリングループを起こしやすいのです。
その点、海外製入門ロッドはバットが固めになっているので、ちょっと乱暴に振ってもテイリングループは起こしにくいのです。
実際に、Echoの入門用ロッドはテイリングループを起こしにくいように考えて設計しているようです。
以下の動画ではっきりと言ってますね。
この動画のEcho Baseは今は廃番になってしまっていますが、Baseの後継のEcho Liftもちょっと振ってみた感じ同じコンセプトで設計されているようです。
他にTFO(Temple Fork Outfitters)のNXT(アニメ「スローループ」で、ひよりちゃんが使っているロッド)やPro2なども、入門者向けにはよい硬さじゃないかと思ってます。(TFOは入門者グレードでも生涯保証なので万が一壊したときでも安心ですし)
なお、日本製でもシマノのブルックストーンなどは日本メーカーにあるまじき硬いロッドなのですが、逆に超固くて曲げられないので入門者にはあまりオススメではありません。
日本製の入門者用ロッドの中では、ティムコのEUFLEX Infanteが入門者用としてはギリ許容の柔らかさかなぁと……というか密かにEUFLEX Infanteが僕の最初の一本です。でも、いま振ってみると柔らかめだよなぁとは思います。
あー、もちろん柔らかめのロッドには柔らかめの利点があって、ドライフライを静かにプレゼンテーションするには柔らかいロッドが良いのです。だから僕は渓流では柔らかいグラスロッドを使ってますし。
ただ、テイリングループを起こしにくいという一点で言えば、バットに芯がある硬めのロッドの方がおすすめです。
というわけで「初心者向けの絡まない竿をください!!!」に対する答えは、
絡みにくい竿は、海外の入門者用ロッドの4番か5番ロッド
具体的に現行のモデルで言えば、
あたりで、どうでしょ?
もちろん異論反論あるとは思いますが、僕の結論はこれです。
あ、一応Amazonのリンクは貼りますが、買うならできればサポートしてもらえる釣具屋、もっと言えばフライフィッシングショップで購入するのを強くオススメします。
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