その9-油断大敵!!魚の取り込み

油断大敵!魚の取り込み

入門書なんかにも、あまり詳しく書いていないことが多い魚の取り込み方。
キャスティングや流し方などと違って、魚がかからないと練習できません。
したがって、一番経験を積みにくいのが取り込み方なわけです。
でも、これが出来ないと魚は釣れません。

基本的にリールは使わない

魚がかかった時、つまり合わせた時、基本的にロッドハンドの人差し指でラインを抑えていると思います。キャスティング直後などでラインハンドだけでラインを持っている場合は、急いでロッドハンドの人差し指でラインを抑えましょう。

そして、ロッドを持っている反対の手でラインを手繰ります。
ここで、大事なのは、
ラインのテンションを保ったままラインを手繰る
ことです。

特にバーブレスフックの場合ですが、テンションがなくなってラインが弛むと釣り針は外れます。ですので、ともかく急いで手繰って魚を寄せましょう。

入門書や入門ビデオでは「ラインが余ったらリールで巻きましょう」とかいうものがありますが、リールの存在は忘れてください。ともかく手で手繰りましょう。理由は、リールで余った糸を巻く間に、魚が自分の方に向かってくるとテンションが緩む可能性が高いからです。実際、ボクは「ラインが余ったらリールで巻きましょう」を信じて、突進してきた50cmアップのニジマスを何匹も逃がすはめになりました。

大事なのでもう一度言います。
リールの存在なんて忘れていいです。
ええ、余ったラインは魚をすくってからゆっくり片付ければいいじゃない。

走られてラインのあまりがなくなった時のみリールを使う

それでもリールを使う場面は出てきます。それは、走られて手繰るラインがなくなってしまった時です。

あ、その前に・・・

ラインを手繰っていて大型の魚に走られてしまった場合そのまま踏ん張るとラインが切れてしまうことがあります。ですので、その場合はラインを持つ手を緩めてラインを出していく必要があります。

どれぐらい走られたらラインが切れるのか、というのはもう経験でしか知り得ません。ですので、管理釣り場などでいろいろやってみるしかないです。ただ、ひとつ言えるのは、ラインは瞬間的な力に弱いので、ググーッとずっと引っ張られるている状態より、急に方向を変えて走り始めた時にラインは切れるということです。

まぁそんな感じでラインを出していくと、ラインは尽きてしまいます。
その時初めてリールでラインを巻きましょう。
フライリールで素早くラインを巻くのはちょっとむずかしいかもしれません。
途中から手での手繰りに戻すのもありです。

要注意!! 取り込むときのラインの長さ!!!

リールを使う釣り全般に言えることなのですが、初心者の人がやらかしがちなミスは、ロッドを倒したままラインを巻きすぎてしまって、にっちもさっちもいかなくなることです。ラインを巻きすぎると手元に魚を寄せることができなくなります。最悪ロッドが折れます。万が一この状態にしてしまった場合には、ラインを出しながらロッドを立ててください。

取り込むとき最終的にロッドから出ているライン(リーダー/ティペット)の長さは、ロッドの長さと同じぐらいです。手元と竿先、魚が二等辺三角形になるようにするのです。そうするとロッドを立てると魚が自然に手元に寄ってくる高さです。


最終的には、リールやラインを手繰る手ではなく、ロッドで魚を寄せる。
それは覚えておいてください。

魚の体力がなくなってきたら、優しくネットですくう

ロッドと同じぐらいの長さまでラインを巻いたら、ロッドを立てます。そうすると魚は口が水面から出て空気を吸うことになりますので、おとなしくなってきます。・・・いや、トラウト類はここから反撃して来ることが多いです。ですので油断大敵です。ともかく、魚に走るだけの体力がなくなってきたなと思ったら、ロッド一本分のライン(おそらくリーダーとティペットの長さぐらい)にまでラインを手繰って、ロッドを立てます。
そして、ランディングネットで優しくすくってあげましょう。

はい、これで魚をキャッチできました。

魚を手で掴まないこと

特にこじらせ系ジジイフライフィッシャーに多いのですが、ランディングネットを使わずに手で魚をつかんでランディングするのが格好いいと思っている人がいます。
これは魚へのダメージが半端ないので絶対にやめましょう。人間の体温はトラウト類にとってはやけどをしてしまう温度だからです。更にお腹を掴まれるとトラウトは簡単に死んでしまいます。

マジで、魚を手づかみでランディングするのはやめてください!!

また、針を外すなどどうしても魚を触らなければならない場合は、手を水でよく冷やしてから触りましょう。それでも魚にとってはかなり熱いので、手早くしましょう。

針の外し方

バーブレスフックだと、ネットですくってラインのテンションが緩むと勝手に針が外れることも多いですが、フライのフックを指でつまんでクイッと奥に押せばだいたい外れます。口の中深くに刺さっている場合は、フォーセップス、プライヤーなどでフライフックを掴んで奥に押せば外れます。
慣れると魚に全く触らずに針を外せるようになります。

問題は、口の奥のほう、エラのあたりにフックが刺さってしまった場合です。
この場合は、迷わずティペットを切ってください。
ええ、無理に外そうとすると魚に致命的なダメージを与えます。
ですので、ティペットを切ってリリースしてください。針は自然に外れます。

リリースの仕方

リリースは魚の顔を上流に向けて魚が自然に泳ぎ出すのを待ちます。そうしないで水の中に魚を投げ入れたりすると、下手をすると魚が溺れてしまうことがあります。

まず、ネットに魚を入れたまま、ネットを水中に入れてのネットの口を上流に向けます。この時、もしも魚がネットに絡んでしまっている場合は、優しく解いてあげてください。もっともリリースネット・ラバーネットを使っている場合はよほどのことがない限り絡まないと思います。そのまま、魚が上流に向かって泳ぎ出すまで待ちましょう。

もしも、泳ぎ出せないぐらい魚がぐったりしてしまっている場合、よく冷やした手で魚のお腹よりも尻尾側(肛門よりも後ろ)を優しく持って、魚を上流に向けて、魚のエラに水が流れるようにします。そのうち元気になって尻尾で持っている手を弾こうとしてくるはずです。そうしたら手を離してください。
それでも魚がぐったりしてしまっている場合は、魚を前後に動かして更にエラに水を流してあげるようにします。
それでもそれでも魚が動かない場合、多分もうダメです。キャッチアンドリリース区間ならばその状態でも魚を離さなければルール違反になってしまいますが、そうでなければ、ボクはその魚を責任を持って持って帰ることにしています。ええ、おいしい魚ですからね(^^)

戻る-実釣 どんなフライをもっていく?