その6-なんだか小物がたくさん

なんだか小物がたくさん

フライフィッシングって、何気に小物が多いんですよねぇ。
最初からすべての小物を揃える必要は無いですが、とりあえず、

  • ランディングネット
  • クリッパー(ハサミでもいいですが、これはフライ用のクリッパーを)
  • フォーセップス(100円ショップの小型ラジオペンチで代用可)
  • フライボックス(100円ショップの小物入れでもOK)
  • 偏光グラス(つけてないと入場させてくれない管理釣り場もあるので)
  • 帽子(つけてないと入場させてくれない管理釣り場もあるので)
  • フロータント(最新型のペースト型)
  • インディケーター(発泡シートタイプ)
  • シンカー(300円ぐらいのガン玉セットを量販店で買いましょう) ぐらいですかね。

あとは徐々に揃えましょう……というか、ボクだって使わないよって感じのものまで記載しているので、自分で使うんじゃないかなぁと思ったら揃えましょう。

まぁ必携といって過言ではないもの

ランディングネット

釣れた魚を取り込むためアミ。なくても釣りはできるけど、釣れた魚を手で持つか地面に引っ張り上げて魚を痛めつけることになるので、リリース前提ならばまずは必携。リリースじゃなくても取り込みはネットがあったほうが全然楽。まぁ慣れてくれば、水中から魚の顔を出しただけの状態まで取り込んで魚に全く触らずに針だけ外してリリース、なんてこともできるようになるけど、ミスって糸が切れてフライをなくすことになると痛いし、やっぱりネットはあったほうがいい。
もしも新しく買うならば、管理釣り場によっては魚を保護するためラバーネット以外を禁止しているところもあるので、まずはアミがゴムで出来てるラバーランディングネットがおすすめ。アルミフレームのものなら量販店やアマゾンで2000円ぐらいで売ってます。大きさは管理釣り場の大きな魚を入れることを考えたら縦幅35~40cmものが使いやすいです。自然渓流に入るようになったらもう少し小さなモノのほうが良いかもしれません。 で、お店に行くとピッカピカなウレタン塗装の木製のものとか、値段も何万もするものまで本当にピンからキリまで売ってます。こんなものは魚をすくうだけのものだから、魚が入るネットならばなんだっていいはずなんだけど、なんでこんなに高いものが売っているのかというと、超絶見栄張りグッズだからです。いい魚が釣れたら写真を撮りますよね? その時に写るものは何かって言えば、魚とランディングネットなわけです。とあるハンドメイドランディングネット工房の方が「ネットは魚の写真を撮る時の額縁だと思って作ってる」と言ってました。そういう意味で、ある意味ロッドやリール以上の一番の見栄張りグッズだと言えます。

……ま、こんな見栄張り合戦に参戦しなきゃならない義務もないので、最低限釣りたい魚が入るネットならば問題無いです。

クリッパー・ハサミ

糸を切るための道具。専用のクリッパーが使いやすいが、まぁハサミでも代用可能。クリッパーは500~1000円ぐらいで買えるので、ケチらず専用のものを持っていた方がいい。というのは、フライの針穴(アイ)が詰まった時に掃除するための針が専用のクリッパーには付いているから。ちなみにC&Fの3in1クリッパーには針に糸を通すのが楽になるスレッダーまでついていて微妙に便利ですが、2000円以上します(^^;;

フォーセップス・プライヤー・リリーサー

針外し系。
フォーセップスは、ハサミみたいな形状で刃ではなく細いラジオペンチみたいになっているもの。挟んだままキープできるようにもなっています。ラジオペンチみたいって書いたところで察してもらえるかと思いますが、プライヤー(ラジオペンチ)で代用可能です。ただ、あまりにゴツイプライヤーに20cm程度のヤマメの針外しは役不足ですね。反対に、80cmオーバーのシーバス(スズキ)の針を外すには華奢なフォーセップには荷が重いです。まぁ、トラウト系を狙うなら、フォーセップスを買っても1000円足らずでしょうけど最初は100円ショップ小さなプライヤーでもいいんじゃね?
あと、フォーセップスとプライヤーにはスプリットショットシンカー(ガン玉おもり)を潰すっている重要な仕事もあります。
リリーサーはさくさく針を外すのに便利なグッズ。パテント物で若干高いけどケッチャムリリースが使いやすい。管理釣り場などで数釣りをするようになったら持っていてもいいかも。あ、もちろんこれでガン玉は潰せないので、やっぱりフォーセップス・プライヤーは必要になっちゃいます。

フライボックス

フライを分類して入れる箱。100円ショップで売っているピルケース・ビーズケースでも十分代用可能。というか僕はそれも便利に使ってます(笑)
専用のものならば針をスリットに差し込むスリットフォーム式のものがトラウト用のフライならば便利。というかそうじゃないと100円ショップのピルケースと変わらないので(^^;; スリットフォーム式はC&Fのパテント物だったのだが、今はパテントが切れたので今は各社出てます。アキスコのものが安価で質がいいかな。
これも見栄張りグッズの一つなので高級品はびっくりするほど高いです。

偏光グラス・伊達メガネ

偏光レンズが入っているサングラスが偏光グラスです。偏光レンズは水面の反射を抑えるので水中がよく見えます。フライフィッシングにかぎらず水中をよく見たいと思う釣りをするときには使うべきでしょう。管理釣り場によっては何かしら眼鏡の類をしていないと釣りをさせてくれないところもあるので、偏光グラスは必須とも言えます。
これもピンきりなのであれですが、最初は量販店の激安で売っているプラスチックレンズのもので十分です。見栄をはりたくなってから、サイトマスターなどの高級品に手を出しましょう(笑) サイトマスターならばイーズグリーンのレンズが最初の一枚にはお勧めです。
一応、Amazonの偏光グラスの項目を貼っておきます。
伊達メガネは普段メガネをかけていない人が夜の釣りの時に目の保護に使います。まぁ、最初は夜の釣りはしないと思いますので必要ないかな。こんなものは100円ショップのPCメガネでOKですよ。
いずれにしても針がついた糸を振り回すわけなので、目の保護のために何かしらメガネのたぐいはかけておきましょう。

もともとメガネをかけている方にはオーバーグラスの偏光グラスがおすすめです。

・・・いや、自分目はいいのでおすすめしておいて良いのか悪いのかよくわかりませんが、周りの声ではそうでした(^^;;;;

帽子

とりあえず、針がついた糸を振り回すんだから、頭を保護するためにかぶっておくべき。 ぶっちゃけなんでもいいのですが、太陽が眩しい時のためにつばがあるものが良いかと。僕は街でもライブのステージでもDJする時でも、つばを後ろにしてキャップをかぶるのが基本スタイルなんですが、フライフィッシングをしていて太陽が眩しい時だけはつばを前にしてます。

小物を持ち歩くためのもの ベスト・タックルポーチ・リュック・バッグなど

フライフィッシングは意外と小物が多いので持ち歩くための何かが必要になります。 まず、フライフィッシングのスタイルとして思い浮かべるのがベストですね。せっかくベストを揃えるならば、やはりフライフィッシング専用のものが良いと思います。ホームセンターなんかでテキトーなメッシュのベストと無地の帽子で揃えちゃうとビジュアル的に昼下がりに電車に乗ってるジジイスタイルになっちゃうので。
まぁ、ビジュアルはともかく、フライフィッシング用のベストはフォーセップスを収める場所とかフライボックスを入れるのにぴったりな場所とかがあったり、ロッドをキープするための機能があったりでやっぱり便利です。
ただ・・・専用のベストはクソ高いです!!
ええ、これも見栄張りグッズの一つなので機能以上に高い気がします。
そんなわけで、最初は小物を入れるのにモンベルのタックルポーチをおすすめします。ズバリ、手頃な価格のモンベルのタックルポーチMサイズが超絶おすすめ!! 肩掛けにもチェストバッグにもなって、リールを含めグッズを入れるのに十分な収納スペースがあって、前面は開くとトレーになってフライボックスの収まりが良いように作られています。

外部リンク

モンベル | オンラインショップ | タックルポーチ M

軽量性と耐久性に優れた生地を使用し、多彩な収納性を備えたタックルポーチです。外ぶたは大きく開き、トレーとしてフライボックスやルアーケースを乗せたまま作業が可能。収納できるウエストベルトと取り外し可能なショルダーストラップを併用して、体にフィットさせることができます。

まぁ、管理釣り場で釣るならば最初はリュックやトートバッグに荷物を詰めるのもあり。すぐに小物を取り出すって点ではベストやタックルポーチに劣りますが、皆さんもそれっぽいものをなにか持ってますよね? それならばお金かからないので、最初はそれ使っちゃいましょう。

ゴミ入れ

これは、朝霞ガーデンなどのようにいたるところにゴミ箱がある管理釣り場以外では必携です。交換したリーダー、フライを結んだティペットの切れ端まで、きちんと所定のゴミ箱まで持ち帰りましょう。
ゴミが入れば何でも良いのですが、専用のゴミ入れは微妙に便利だったりもします。また、糸くずワインダーは釣り糸くずを入れるのに非常に便利です。

ドライフライの釣りをするときに必要になるもの

フロータント

ドライフライを浮かせるために使うもの。これを使わないとドライフライは沈みます。 大別して、フライを液体にドブ漬けするリキッドタイプ、フライに粉をまぶして使うパウダータイプ、フライにペーストを摺りこんで使うペーストタイプ、フライにスプレーして使うスプレータイプがある。それぞれ特徴があるのでその4種類持っているといいのだけれど、最初の1つならばスプレータイプが楽です。ただしスプレータイプは調子に乗って使っているとあっという間になくなるので注意です。次におすすめはペーストタイプかな。ペーストタイプは使う量も少なくて済むので一度買うと長持ちだし効果も長持ちするけど、つけすぎると逆効果なので要注意。リキッドタイプも長持ちだけど、蓋が緩んでいるとあっという間に乾燥してなくなってしまうのとガラス瓶に入っているものは石の上に落とすと割れるので要注意。パウダータイプはぽっかり浮くけど効果が短いので要注意。・・・ね? 4種類欲しくなるでしょ?(汗

リキッドタイプには他に、前日までに処理しておく前処理タイプが有ります。こちらは速乾性では無い溶剤で作られていて、乾燥が非常に遅いため釣り場では使えません。使うときには前日までに処理して十分乾燥させる必要があります。その代わり効果は非常に長持ちで大体魚が一匹釣れるまでは大丈夫。一手間ですが、釣り場で楽をしたい人にはお勧めです。
僕はだいたい毛針を巻いたらすぐに前処理タイプのLOON ハイドロストップ(日本だとマイナーですね・・・)で処理しておいて、釣り場ではパウダータイプのTITE LINE FLY DRY(これも日本だとマイナーかな)を使っています。

あ、ペーストタイプはすり込むとサラサラになる最新のペーストタイプにしてください。古くから売っているベタベタになるペーストタイプのフロータントは、CDCなど一部のドライフライには逆効果になるので。そういう意味で、C&Fのパワーフロートかティムコのドライマジックがおすすめです。

ドライヤー

ドライフライを乾かすためのもの。吸水性のいい布だったり、アマドゥというきのこが原料のスポンジみたいなものでフライを挟んで水を吸って乾かす。1000~2000円ぐらい。 ぶっちゃけ言えばティッシュペーパーで代用可能。というか下手をするとティッシュペーパーのほうがいいぐらい。KFCでテイクアウトすると大量にもらえる紙ナプキンを愛用している人もいます。
というわけで、専用のドライヤーとはいえ、その程度のものです。僕はMont-bellのハンカチを愛用しています。
あと、もしも専用のドライヤーを持っている時でもティッシュペーパーは必携です。だって、山奥でお腹壊して野○ソする時に、紙がなかったらどうするんだい? (その時はちゃんと地中深く埋めてくださいね。ティッシュペーパーの自然分解速度は遅いので

フライパッチ

フライを一時的にキープするもの。服やベストにつけて、主にドライフライを乾かすときに使います。乾かすって言ってもお天道様と風まかせの乾燥ですから、まぁ、気休めです。ですので最初はもってなくてもいいかも。たた、ちょっとフライを変えてみたいときなどは便利って言えば便利です。
フライボックスのようにスリットが入ったフォーム製のものや、ムートン(羊の毛皮)に針を引っ掛けてキープするものまでいろいろあります。まぁ、フォーム製のほうが安くて取れませんが、ムートン製のほうが味があるってベテランは好みますかねぇ。でも、ムートンのはあまりキープ力はないので、気がついたら落ちていることもあるので注意ね(汗

沈めるフライを使うときに必要になるもの

インディケーター

ニンフやグローバグ等沈めて水中で使うフライのアタリを取るのに使う、まぁ、普通の釣りで使うのと同じ使い方のウキです。カタカナで格好つけて呼ぶとインジケータです。マーカーと呼ぶ人もいますが、英語圏の人にはそれでは通じませんしその呼び方はちょっとダサいです(^^;;;
フライフィッシング用として売っているのも数種類あります。

発泡フォームの粘着どめ
発泡フォームの裏に両面テープのような粘着剤がついていて、裏紙を剥がしてリーダーをサンドイッチして止めるタイプ。使い捨てになってしまうけど、ちょっとインディケーターの釣りをしたくなった時とかは便利。浮力も高いので見やすい。
長所:安い。見やすい。
短所:使い捨て。タナを変えるために動かしていると粘着力がなくなって動いてしまうようになる。外した後に粘着剤が残る。
発泡フォームやヤーンのの浮きゴムどめ
予めリーダーに浮きゴム(ゴム管)を通しておいて、そのゴムで浮きを止めるタイプ。浮きゴムを通しておくのはドライフライの釣りもしているときには面倒だけど、浮きを上下移動させても問題ないのは便利。浮力は粘着どめよりも若干低い。だからシモリのように複数つける人もいますね。ヤーンのものはあたりが見やすいがフローターントが必要です。
長所:ウキ止めが確実。上下移動させても安定。
短所:浮きゴムを通すのが面倒。浮力が若干低い。浮きゴムを無くしがち。
発泡フォームやヤーンのループどめ
携帯電話のストラップのようにループで浮きを止めるタイプ。取り付けも取り外しも楽なので、ちょっとウキ釣りつて時には非常に便利。浮力も高い。強いキャスティングをすると浮きがずれることがあるのが難点。
長所:取り付け取り外しが楽。
短所:上下にズレがち。

とりあえず一つなら、手軽なループどめタイプか粘着どめタイプなぁ。

シンカー

フライを沈めるときに使うおもりで、カタカナで格好つけて呼ぶとシンカーです。
普通に使うのはスプリットショットシンカー。……カタカナで書くだけ野暮ですな。いわゆるガン玉おもりです。パックマンみたいな形をした鉛で、パックマンの口の部分にリーダーを挟んでプライヤーやフォーセップで潰して止める。重さの調整はガン玉の大きさや個数で調整する。基本使い捨てですが、釣り場に捨てる事のないようにね!! フライフィッシング専用のものもあるようですが、こんなもん量販店で200~300円で売っているケース付きセットを買えばOKです。なくなったおもりだけ補充すれば安上がり

他に、フライに使うシンカーには、板おもりや粘土おもりもありますが、まぁガン玉セットを持っておりば問題なし。
あと、カラーガン玉は水中にあっても見やすいのでサイトフィッシングにおすすめです。……若干高いですが(汗

自然河川や一部の管理釣り場で必要になるもの

ウェーダー

いわゆる同長靴。
靴が一体になっているタイプと、別途ウェーディングシューズを履くストッキングタイプがある。
普通の日本人体型ならば一体型が楽。ストッキングタイプのほうが靴もしっかりしているので、おもいっきり山奥に入ったりしっかり歩きたい人や、そもそも合うサイズの一体型がない人におすすめ。
僕の場合はムダに足がでかいので最初からストッキングタイプにしました(^^;; 丈は膝上から胸まで色々ありますが、やはり胸まであるタイプ(チェストハイ)が安心感があります。

遠投系の釣りをすると必要になるもの

ストリッピングガード

ラインを持つ指を守るもの。よく滑る指サックだと思えば大体あってます。
まぁ、最初はストリッピングガードが必要な釣りをするとは思えないのでいらないですね。

ラインバスケット

水の中に立ち込んで遠投をする場合に、手繰ったフライラインを入れるカゴ。特にシンキングラインはこれがないと水中に沈んでしまうので必要になりますが、まぁ、最初から立ち込んでシンキングラインの釣りをするとは思えないので最初から揃える必要は全くありません。というか、全く使ったことがないフライフィッシャーもいますね(^^;;

どっぷりハマったら必要なのかもしれない物

水温計

水の温度を測る道具。
水温でやはり魚の活性は変わるのでチェックするのも悪く無いです。僕もしばしば測っていますが、どちらかと言うと「この冷たいっぽい水に手を突っ込むときにどれ位の覚悟が必要か」を知るために使っている感じかも(^^;;;

ストマックポンプ

釣った魚の胃の中身をゲロさせるためのポンプ。魚が何を食べているのかを調べるのに使う。胃の中身からフライの種類やサイズを選んだりするわけだけど、釣った魚の食べたものしかわからないので所詮答え合わせにしかならない。ベテランの方は胃の中身を見て答えがあっていると喜ぶんだけど、胃の中身と釣ったフライが全然違うのに釣れちゃった時には何故釣れたかの答えを出さずに苦笑いして終了ってなることが多い。そういえばビッグドライフライで釣れちゃった魚をストマックポンプで見る人ってあんま居ないよね(^^;;;
まぁ、そういう答え合わせ遊びをしたい方は持っていて悪く無いと思います。僕もたまにはやってます(笑)

インセクトネット

虫取り網。流下する虫を採集したり、飛んでいるかげろうを捕まえたり、釣り場についたらまず昆虫採集を始めような変人には必要らしい。
さすがに僕も持ってません(^^;;;

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