キャンプって何から始めるのがいいと思います?
というか、キャンプって何やると思います?
何を目的にするかでその人のスタイルは変わってきますが、どんなものから揃えたらよいかを書いてみようと思います。
とは言うものの、最初からキャンプ道具を一通り揃えるのは非常にお金がかかります。
ですので、ぶっちゃけ最初はレンタル品を使ってしまうのもおすすめです。
キャンプ場によっては手ぶらで行ってキャンプ場のレンタル品でしっかりキャンプできるような場所もありますね。
また、レンタル品を宅配でデリバリーしてもらえるサービスもあります。
そんなサービスの一つ、登山キャンプグッズレンタルの「やまどうぐレンタル屋」を紹介しておきます。
自分で買い揃えるにしてもレンタル品を借りるにしても、何を借りたら良いのかという話もありますので、目的別に揃えるべきものを書いていこうと思います。全部買い揃えるのは大変でも、自分にとってこれが大事!!ってものから揃えていくのが良いかと。
なお、テントについては書くことがたくさんあるので別のページを用意しました。
そちらをご覧ください。
スタイルによらず必要になる道具は次のリストに上げる道具です。
とは言ったものの、これらも最初はレンタルで始めてから自分にあったものを買うのもおすすめです。
寝袋(シュラフ・スリーピングバッグ)は、使用する形状、季節と材質で分類されます。
形状はマミー型と封筒型に分類されます。
マミー型はマミー(ミイラ)の名前の通り、頭まで覆うタイプのになります。割と体にフィットする物が多く、ゆったりとした寝心地にはならないかもしれませんが、保温性は高く、また収納がコンパクトになるのも特徴です。形状は複雑になるので価格は高くなりがちです。
封筒型は名前の通り封筒のような形状をしていて、頭は覆わないタイプです。このタイプはゆったりフィットな物が多く、ゆったりとした寝心地になるのが特徴です。たた、頭は覆わないので寒さには弱く、またゆったりの代償として収納が大きくなりがちです。形状は単純なので価格は安価なものが多いです。
この辺は好みかとは思うのですが、寝心地や値段を取るならば封筒型、寒いのが嫌な方はマミー型がおすすめです。
季節は、夏用、スリーシーズン(春夏秋)、冬用となっています。
初心者には使用する季節が広いスリーシーズンがおすすめです。
夏用は登山などで荷物を極力減らしたい人が使用するものなので、初心者にはあまりおすすめしません。大きささえ気にしなければ、スリーシーズンで代用できるからです。スリーシーズンで暑ければジッパーを下げればしのげますからね。
冬用はもちろん冬に使うための寝袋ですが、真冬のキャンプ自体を初心者にはおすすめしないです(^^;;
というわけで、まずはスリーシーズン用の寝袋をおすすめします。
もっと細かく言うと、気温によって「コンフォート温度」「リミット温度」「エクストリーム温度」が設定されています。コンフォート温度は快適に寝れる気温、リミット温度は寒いと感じるけど死なないギリギリの温度、エクストリーム温度はもしかしたら死なないこともある温度となっています。まず、エクストリーム温度は忘れてくださいw リミット温度も体調によっては凍死する温度なのでこれも忘れていいです。コンフォート温度もギリ快適で寝れる温度なので、コンフォート温度プラス5度ぐらいが快適だと思ってください。
材質は大きく分けで、化繊とダウンがあります。
ダウンは暖かくて圧縮性に優れているので、荷物を小さくできるのですが……まぁ、お高いです(汗)
また、ダウンは一度濡らしてしまうとなかなか乾かず大変なことになるので要注意。
まぁ予算的に問題がなければダウンがおすすめですが、いきなり寝袋に万券が飛んでいくのはなかなかつらいと思いますので、最初は化繊でも良いかと思います。
とまぁ、分類を上げていきましたが、寝袋は各社メーカーが多数出しているのでそれだけで選ぶのは大変かと思いますので、僕のおすすめの寝袋を上げていこうと思います。と言っても僕が使ったことがある寝袋は限られているので2種類だけ。
ぶっちゃけいうと、モンベルのダウンハガーが定番かつおすすめです。ゆるキャン△の斉藤さんがお父さんに買ってもらったシュラフですね(笑) 予算が許すならばもうこれしかないといっても過言ではないです。マミー型にしては伸縮性がありゆったり寝られます。それでいて保温性は抜群です。さすが登山メーカーですね。ですが、割と良い値段なのでいきなりこれを買わなくても良いかとは思います。
高品質な800FP EXダウンと、はっ水加工を施した超軽量シェル素材を組み合わせた軽量スリーピングバッグ。夏の高山から冬の低山キャンプまで一年を通して使えるトータルバランスに優れたモデルです。
安価なスリーシーズン用寝袋でおすすめなのは、キャプテンスタッグの「グランデ封筒型シュラフ」です。スリーシーズン用ですが、5℃設定とある程度の低温にも対応できる寝袋なので、朝が冷えるような春秋の高原キャンプ場などでも使うにも良いかと思います。
さて、寝袋だけでも寝ることはできますが、地面の冷たさと凸凹さを緩和するために、キャンプマット・スリーピングマットがあると寝心地が良くなります。
スリーピングマットには大きく分けて
の3種類があります。
フォームタイプは、ウレタンフォームのシートです。最も安価な銀マット(500円ぐらいで買える)から凸凹パターンが付いていてクッション性を高めたものもあります。ただ、所詮ただのウレタンフォームなので、布団のような寝心地は期待できないかもしれません。特徴は、安価なことですかね。
エアータイプは普通にエアーマットです。フォームタイプよりもクッション性が高いです。が、クッション性が高すぎてちょっとビヨンビヨンしてしまうこともあります。空気を抜くと非常に小さくたためるて軽いことが特徴でしょうか。
インフレータブルタイプは、スポンジが詰まったエアーマットのようなタイプです。スポンジなので、空気バルブを開けるだけである程度自動的に膨らみ便利です。寝心地がお布団に一番近いのがインフレータブルタイプです。畳んだときはエアータイプより若干大きいイメージですね。値段は高いです。
寝心地でいうとインフレータブルタイプ、コンパクトに畳めるのはエアータイプ、値段と破裂する心配がない安心感ではフォームタイプですかね。
なお、値段もピンきりですが、とりあえず、リンクは5000円以下のものを選んで貼っておきました。
なお、キャンプでの寝心地をマットよりも格段に向上させるのはコット(キャンプベッド)です。しかし、入門用とは言い難いので、ここでは取り上げません。興味があったら検索してみてください。
野外で夜を過ごすのがキャンプですので、猫並みに夜目が効かない人間にはやはり明かりが必要になります。キャンプで使う明かりには、ランタンとヘッドライトでしょう。この内、最初に揃えるべきはランタンだと思います。
ランタンには光源によって、LEDランタン、ガスランタン、ガソリンランタン、オイルランタン、キャンドルランタン等に分類されますが、最初に入手すべきはLEDランタンです。というか、LED以外ののランタンは忘れてもいいぐらいです。LEDランタンは明るくて火を使わないので安全です。他のランタンは倒したりすると最悪火事になって焼死する可能性がありますが、LEDランタンにはその心配がありません。雰囲気を楽しむのでなければ、LEDランタンにすべきだと思います。
LEDランタンには明るさをルーメンという単位で表します。どういう意味かとかそういうのはググっていただくとして(笑)、ざっくりとこんな感じです
電球のW数 | 20W | 40W | 60W | 80W |
LEDのルーメン | 200ルーメン | 400~500ルーメン | 700~800ルーメン | 1000ルーメン |
とりあえずならば、携行性と照度のバランスがとれた300~400ルーメンぐらいのLEDランタンでしょうか。車移動の人はもう少し大きなランタンでも良いかもしれません。
そして、今どきのおすすめLEDランタンは、USB電源で充電できるタイプのLEDランタンでしょうか。
僕が愛用しているのはモンベルのパワーバンクランタンです。
周囲を明るく照らす温白色LEDを使用した大光量600ルーメンのUSB充電式ランタンです。可動式シェードを使用した、ムダのないコンパクトなデザインで、底部にはテント内などで吊り下げて使用できるフック付きです。6400mAhのリチウムイオン電池を内蔵し、予備のモバイルバッテリーとしても使用できます。
車で移動することが多い僕は、移動中の車の中で充電しています。モバイルバッテリーにもなるので非常用のランタンとしても使えるかと思います。
とはいえ、充電式のランタンはちょっと値が張りますね。電池式ならば、信頼の日本メーカー、ジェントスの製品がおすすめです。(ジェントスは充電式も出してますが、ちょいでかい(^^;;)
個人的には単三電池なのがおすすめポイントだと思ってます。
ヘッドライトは名前の通り頭につけるライトで、懐中電灯と違って手を塞がないので、暗がりを歩いたり、手元を明るく照らすのに便利な照明です。
テントやバンガローからトイレに行くにはランタンよりもこちらのほうが便利かもしれません。
これも、今どきならばUSB電源での充電式がおすすめです。僕が使っているのはこれです。
ヘッドライトにしては珍しく広い範囲を照らすタイプですが、キャンプにはこれぐらいが丁度いいです。何より軽くて超コンパクトなのが嬉しい。
ただ、これも割とお高いです。
電池式ならばホームセンターで1000円ぐらいで売っているものでもキャンブには十分なのでそれで良いかもしれません。あと100円ショップのLEDヘッドライトも割と使えました。登山や暗所作業をするのでなければそれで十分だと思います。
そんなわけで、そこそこのLEDランタンと、100円ショップの安物でも良いのでヘッドライトの両方を揃えると、鬼に金棒ですね。
寝袋と明かりを揃えたら、あとは自分のスタイルに合ったものを揃えていきましょう。
……え? テントって必須じゃないのかって?
世の中にはバンガローというものがあるじゃないですか!!
ぶっちゃけ、初めてのキャンプはバンガローでもいいと思ってます。はい。